虚像の君に恋をして

リアルな世界に夢を見る日々

このまま伊野尾に世界を狂わされたい②

グラスホッパー続編『マリアビートル』の

 “王子慧”を演じるのは彼しかいない話

 

前回のブログで、伊野尾さんの仕事が立て続けに発表されたことに際して

『マリアビートル』の“王子慧”というキャラクターを彼に演じさせたいという話をした。

 

best8627.hatenablog.com

 

 

そこで、今日は皆さまに“王子慧”の魅力と伊野尾さんに演じさせることの魅力についてお伝えしたい。

(あわよくば、読み終えた時に共感していただければ嬉しい。)

 

※以下、『グラスホッパー』『マリアビートル』のネタバレ含みます。

 

〈『マリアビートル』について〉

キャラクターを語るにあたって、まずは作品についてざっとお話しする。

『マリアビートル』は生田斗真くん主演で山田涼介くんも出演した『グラスホッパー』の続編だ。

 「続編」とはいうものの、主要人物は基本的に初登場で、内容としても全く別の事件の話である。

斗真が演じた鈴木は脇役として登場、涼介が演じた蝉や浅野忠信さんが演じた鯨はグラスホッパーで死んでいるので回想のみの登場となった。

あらすじは以下の通りである。

 (『マリアビートル』伊坂 幸太郎 |角川書店http://www.kadokawa.co.jp/mariabeetle/より引用)

酒浸りの元殺し屋「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた悪魔のような中学生「王子」に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線〈はやて〉に乗り込む。
取り返した人質と身代金を盛岡まで護送する二人組の殺し屋「蜜柑」と「檸檬」は、車中で人質を何者かに殺され、また身代金の入ったトランクも紛失してしまう。
そして、その身代金強奪を指示された、ことごとくツキのない殺し屋「七尾」は、奪った身代金を手に上野駅で新幹線を降りるはずだったのだが……。

グラスホッパー』とはだいぶ違うタイプの話しだが、 新幹線の中で繰り広げられる殺し屋達の駆け引きがとても面白かった。

そして、今回お話ししたいのがメインキャストの一人である“悪魔の様な中学生”「王子慧」である。

 

〈“王子慧”という人物について〉

まえがきが長くなったが、本題の“王子慧”(おうじさとし)の話を始める。 

先程引用した公式サイトのキャラクター紹介には

見た目は見るからに健全な優等生然としており、 二重瞼で鼻筋の通った顔立ちは女性に見えるほどの美少年。
だが、圧倒的な知識と独自のネットワークを駆使し、大人を翻弄することに快感を覚える中学生。

 という説明がありこれを元に“王子慧”という人物を掘り下げていきたいと思う。

 

(1)ルックス

容姿や雰囲気の特徴を本文から読み取れる範囲でまとめてみた。 ※()内は単行本での記載ページ。

①中性的な美しい顔立ち、華奢な体型

  ・二重瞼に鼻筋の通った顔立ちは女性的に見える。(P7)

  ・背丈は165センチ程だろうか、少し痩せた体型で、黒い髪は細く、長めではあるが重さをまったく感じ

   させなかった。くっきりした二重瞼の目はとても大きく、暗闇で光る猫の目のようで目立つ。(P73)

  ・中学生か。最近のぼっちゃんはずいぶん整った顔立ちをしていること、と思った。くっきりとした目鼻

   立ちで、性別不明の人形じみている。(P81)

  ・王子は口を開き、その白く美しい歯を見せた。(P266)

    ・中学生であること、外見が怖くないこと、大きな体格をしていないこと、そういった理由で、王子を見

   下し、からかってくる相手は多い。(P217)

   きょとんとした面持ちで言う王子は髪が柔らかく、身体の線が細い少年(P261)

  ・中学生の横顔をそっと眺める。小さい顔に、鼻筋が通り、額の丸みや高等部の形も美しく、品のある陶

   器を見るようだった。~持てる者は外見までも完璧なのだ。(P410)

  ・爽やかで整った顔立ち(P444)

②優等生なおぼっちゃま(に見える)

  ・愛嬌のある少年(P81)

  ・優等生じみている(P82)

  ・品の良い、優秀な中学生にしか見えなかった。(P261)

  ・「ハンカチがすぐ出る子供なんて、上品なおぼっちゃまだ。」

  ・学級委員や運動部の部長のようでもある。

③笑顔が魅力的

  ・あたりがふんわりと明るくなるような、眩しいほどの笑顔を浮かべた。(P82)

  ・少し離れた場所に、王子の眩しいばかりの笑顔があった。(P186)

  ・王子はそこで微笑んだ。無邪気さがふわりと散るような、屈託のない笑みで、木村は一瞬ではあるが、

   この弱々しい存在を庇護しなくてはならない、とそういった思いに駆られた。(P256)

  ・王子は優しい笑みをまた浮かべる。(P258)

  ・王子はまた、悲しみながら笑うかのような、顔つきになる。(P259)

 

それぞれの目線で章が切り替わりながら話が展開していて、4,5人の大人がそれぞれ王子君と接した際に彼について語っているため人によって多少彼の捉え方に差がある。しかし、これだけ多くの箇所に容姿や雰囲気の記述があると、如何に王子君が美しく、且つ儚い人物かが見えてくる。

 

 (2)性格・思考

王子君の内面を、彼自信や他の登場人物の発言をもとにまとめてみた。

①自信過剰で自惚れが強い

  ・どうしてこんなに思い通りになるんだろうね。人生って甘いね。(P7)

  ・でもね、僕はいつも幸運に恵まれているんだ。失敗しても、結果的には成功に繋がるんだ。(P94)

  ・僕はやっぱりついている、と確信を深める。(P109)

  ・「自分でも驚くくらいだけど、僕は本当に、幸運に恵まれているんだ。でたらめに行動しても、たいが

    い良い方向に転がるし、勘も良く当たる。生まれてからずっと、不思議なくらい、僕は恵まれてい

    る。」(p154)

②人間味のない冷静沈着さ

  ・だから、『これが正しいことだよ』と思わせる人が一番強いんだ。(P213)

   ・この王子には、治世者が生まれながらにして、ありとあらゆる者の生殺与奪の権利を備え、そのことに

   疑問を抱かぬような、そういった素朴な確信があるように思えた。(P256)

  ・死は絶望的なことだが、それが終点ではない。(P331)

  ・取引か、懇願か、脅迫か、誘惑か、と王子は選択肢を並べる。(P337)

  ・人の感情をコントロールするのに、「見た目」は重要だった。人間の「可愛らしい」という感覚を刺激

   しなければ・・・(P326)

③冷酷無残

    ・「人を殺してはどうしていけないの」(数回登場)

  ・自分の手で罪を犯すのは馬鹿げてる。そうでしょ?僕がそういう愚かな人間の一人だと勘違いされた

   くない。(P39)

  ・僕のせいで誰かが死んでも、僕は全く落ち込まない。

  ・人を殺すことに興味を持ち始めたんだ。誰かの命を奪うとか、命を奪った誰かの反応とか、そういう

   ことに。(P41)

  ・そうやって人が知らないうちに大きな力にコントロールされているのが好きなんだ。(P258)

  ・王子は裁縫針を摘み、身体を屈めた。戸惑う木村をよそに、素早く針を指と爪の間に突き刺した。

      ・死を前にし、絶望的であるはずの人間に、もっと深い絶望を与える。なかなかできることではない、と

   王子は自画自賛する。(P331)

  ・リュックサックから銃を取り出し、ためらうこともなく檸檬の頭に銃の先を押し当てるが、返り血が怖

   くなり、扉のぎりぎりまで下がる。

  ・その血の、勢いがなく貧層な流れ方に、王子は笑いを浮かべずにはいられない。(P341)

    ・子供も大人も人間は弱くて、取るに足らない存在だ、くだらない。(p343)

  ・「なんだ、脆いじゃないか」と呟きそうになる。(P374)

    ・頭の良い人間は大歓迎だ。理屈に沿っ振る舞う人であればあるほど、自己正当化の呪縛から逃れにく

         く、王子の思惑通りの道に進んで行ってくれる。(P377)

 

役柄として、彼は殺し屋ではない。ただの中学生だが、

「十歳の時が最初だったんだ。1人ね。で、それから3年でさらに9人。全部で10人。これは標準からすると多いの?少ないの?」(P39)

「ちなみに勘違いしないで欲しいから言うけど、僕が自分でやったのは一人だけだからね。」(P39)

 ということで、殺人を犯しながら平然と生きてる。

“中学生”という職業を生きるフリをしながら完全犯罪に手を染める王子君は、殺し屋という職業を背負う人々よりずっとタチが悪いと思うし、この本の登場人物の中で最もクソだと思う。

 

〈伊野尾さんに演じさせたい理由〉

クソだ、と言いながらも伊野尾さんに王子くんを演じさせたい理由は大きく3つある。

理由① ルックス的に。

くっきりとした二重瞼で、鼻筋が通って女性的って、性別不明の人形って…

線の細い、品の良い優等生じみたおぼっちゃんって…

無邪気さがふわりと散るような、屈託のない笑みって…

・・・伊野尾さんじゃん!!!!

人を惹きつける美しさを持ちながら、どこか消え入りそうに儚い空気がまさに伊野尾さんだと思いません??

そして “王子はまた、悲しみながら笑うかのような、顔つき” になる伊野尾さんが見たい。

 

理由② 人間味の無い冷酷な伊野尾が見たい。

少し微笑みながら、けど目の奥には闇を抱えた表情で、あの耳に残るような女性的な声で「人を殺してはどうしていけないの?」なんて言う彼が見たい。

死にかけの人間に、何のためらいもなく銃口突き付けて、流れる血を見て笑いを浮かべる王子君を、伊野尾さんで見たい。

 

理由③ “王子慧”に“伊野尾慧”を感じるから。

 いや、“伊野尾慧”に“王子慧”を感じるのか・・・?

ちょっとわからないが、とりあえず彼らに共通点を感じる。

決して、伊野尾さんが冷酷だ、とか言っている訳ではない。

 ただ自分の可愛さをわかって利用している感じとか

  ・・・王子君のあざとさが伊野尾さんを感じさせるのだ。

 【王子慧くんのあざといポイント】

  ・「えっと」と少年は手を顎の近くに当てて、首を傾ける。天井を見上げ、記憶を辿るかのようなその顔

  は、芝居がかった少女にも見えた。(P82)

 ・わざとおどけて、指を口の前に立てて、「内緒だよ」と囁いた。(P217)

 ・王子は昔話をせがむような、あどけなさで言った。(P259)

 ・王子は唇を尖らせる。いじけてみせた子供にも似た、あどけなさがある。(P260)

 ・王子は拗ねたような言い方をする。もちろん、わざとだ。そうすることで子供らしさを演出し、裏に計算

  が無いと示すつもりなのだ。(P320)

 ・「おじさん、どうしよう。怖いよ」と泣きだしそうな顔になる。(P326)

 ・この男も取り込んでおこう、と王子は決めはじめていた(P405)

・・・王子君、あざとすぎじゃないっすか?笑

「えっと」とか「内緒だよ」とか、伊野尾さん過ぎる。首をコトンと傾けてる姿とか想像つきすぎる。

 

極め付けは、王子君が同性をときめかせていることだ。

  ・女みてえだな、と木村は思う。色気のある女に目配せをされたかのような感覚がし、たじろいている自

   分に苦笑した。(P73)

  ・「そうかな」小声でいう七尾は、困惑しつつも照れていた。王子はまたしても笑いを我慢するのに苦労

   する。・・・まんざらでもないのだろう。女性にお世辞を言われ、にやつく中年男と同じではない

   か。単純すぎる。(P405)

伊野尾さんは同性からの人気が高いことも有名である。

事務所の先輩のタッキー、岡田くん、松潤、亀梨くん、大倉くんなどは彼を可愛い可愛いと言っているし、千原ジュニアさんが溺愛しているしているのも話題となっている。

王子君の魅惑さにドギマギする様子を、伊野尾さんに落とされる瞬間として映像化して欲しい。

そんなこんなで王子君のこういう描写を読むたびに、私の中の王子慧像は伊野尾慧になっていったのだ。

 

 そして最終的には“さとし”の漢字が“慧”なことに運命を感じてくるのだ。

 

〈まとめ〉

色々なお仕事が次々に決まっている今、リアルな話、そろそろ彼に映画が来るのではないか、と思っている。

そんな中彼にぴったりな役を見つけ “王子慧”について熱弁してきたのだが、少しは共感していただけただろうか?

伊野尾さんに王子君を演じさせることについてひとつ問題があるとすれば、王子君の設定が14才の中学生であることだ。25歳の成人男性に10歳も年下の役をさせるのはさすがに無理かなぁとは思う。

けど、26歳の東出昌大さんが映画『アオハライド』で高校生を演じていたことを考えると、高校生くらいにすれば伊野尾さんなら余裕だろう。

『マリアビートル』については、『グラスホッパー』の時期の映画誌の斗真と涼介の対談の中で、斗真が「せっかくなら続編のマリアビートルも映画でやりたいよね」と言及しているし、 伊野尾さんの出演の有無は置いておいて、『マリアビートル』の映画化はある気がする。映画化のキャストを予想している人もいるのだが、彼らの中での“王子慧”は神木隆之介くんや本郷奏多くん路線が強い。私もその意見は納得だし、映画化するならリアルに神木くんとか来る気がする。

 

 

けど、やっぱり・・・

2016年の抱負として「幸せをつかむのは自分なんだなぁ」*1と書いていた伊野尾さんに

「どうしてこんなに思い通りになるんだろうね。人生って甘いね」って言う王子慧を演じて欲しい。

 

 

*1:2016年一発目のいたジャン(1月13日)の最後で書き初め